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 ■神棚の祀り方(御札の納め方・注連縄の張り) 、 ■神棚の祀り方2(稲荷御幣の作り方)

神棚の祀り方

神棚をお祀りしましょう。
日本人は古来から、「近いご先祖様を仏様と呼び、遠いご先祖様を神様と呼ぶ。」といわれるように、ご家庭にて神棚を設置し御神札に鎮座いただき、大神様に日々の感謝を申し上げましょう。大神様への日々の感謝と日常の報告が明日をつくるのです。


【神棚とは】


神棚は、会社や家庭の中に神社でいただいてきたお神札をおまつりする神聖な場所です。
神さまを棚にまつる風習は古く、天照大御神がお父上である伊邪那岐命(いざなぎのみこと)から授かった神宝物を棚におまつりしたことが神話にも語られています。また、中世の伊勢神宮信仰により神霊を勧請したのが始まりとわれますが、一般庶民に広く普及したのは江戸時代中期頃といわれています。
神棚の神殿には、伊勢神宮のお神札である神宮大麻(じんぐうたいま)、私たちが住んでいる地域をお守りしてくださる氏神さま、そのほかに崇敬する神社のお神札をおまつりします。
私たち日本人の祖先たちは、稲作を中心とした生活を営み、稲の生育に合わせて数多くの儀式を生み出してきました。こうした儀式は暮らしに密着したものであり、儀式の中心となる大神様は私たちの生活を常に見守ってくださる身近な存在なのです。
さらに日本人は、大神さまへの日々の感謝の念をあらわすために、神社からいただいてきたお神札を家の柱や壁貼るより丁重におまつりする意味で、神棚を設けてお神札をお祀りし大神様の御加護を祈念してきました。
お参りの仕方は、神社の参拝と同じで「二拝二拍手一拝」です。朝は家族の健康と安全を願い、一日の終わりには平穏無事に過ごせたことに感謝してお参りします。またお祝いごとのあったときなどは、その都度神棚の大神様にその喜びをお伝えし神の恩恵に感謝しましょう。


【神棚の設置場所】


本家・分家、宗教・宗派などに関係なく大神様をおむかえし、神恩報謝をねがう。
神棚は、南向きか東向きにおまつりします。ただし、人の往来の多い場所や、階上がある場合、ちょうど神棚の上を人が行き来する場所はさけた方がいいでしょう。
一般に、目線よりも高い位置、座敷や居間の鴨居などを利用して棚を作り、その中央に神殿を構えます。神殿の両側には、繁栄の象徴である榊(さかき)を活けます。
多くは茶の間など家族がよく集まる場所に設けられますが、座敷など接客用の部屋に作る場合もあります。神棚は、必ず辰巳(たつみ)の方角、すなわち東向きか南向きに設置し、かつ、大人の目線より高い位置になるようにします。
現在は住宅事情も昔と異なりなかなか理想の場所に神棚を設けることが難しいですが、できるだけ明るくて清らかな環境の良い所を選んでお祀りすればよいでしょう。


【祭具・神饌】


神棚という神社をお迎えし、感謝の気持ちをかたちにあらわす。
神棚を設置したら小さい社(やしろ)を置き、そこに御札(おふだ)を納め、手前に神鏡(しんきょう)・榊(さかき)・燈籠(とうろう)・そして神饌(しんせん)を供えます。お水は毎日取り替えましょう。
そして、神聖な場所を示すために神殿の正面・神棚の最上部に注連縄(しめなわ)を張ります。注連縄(しめなわ)には紙垂(しで)を4枚垂らします。
神殿の前には祭器具を置き、神さまがお召し上がりになる「お米」・「お塩」・「お水」を毎朝お供えし、夕方にはお撤げします。お供えした後は、お撤がりとして家族でいただとよいでしょう。
お正月、毎月一日・十五日、喜びごとなどがあった特別な日、地域の鎮守様の御祭などには、お餅・炊いたご飯・季節の果物・お菓子などもお供えしても良いでしょう。
ことさら特別なことがなくても、果物一つ、お菓子一個でも朝にお供えして、夕方にお撤げして家族でいただくという習慣にすることです。

神饌(しんせん)の供え方(配置)には、いくつかありますが、そのうち一般的によく行われている配置方法の一つです。
一番奥の中央に米、両脇にお酒、その手前の左に水、右に塩を供えます。
これらの神饌は、「三方(さんぼう)」と呼ばれる木の台の上に乗せて供えるのが正式な形ですが、一般家庭では必ずしも「三方」を用いる必要はありません。


【御札の納め方】


日本の総鎮守はお伊勢様、地域の鎮守さまもお迎えします。
お神札の種類によって、納め方の順序は決まっています。
横に並べておまつりするときは、中央に伊勢神宮のお神札である神宮大麻(じんぐうたいま)、向かって右側に地域の氏神さまのお神札、そして左側に崇敬する神社のお神札を納めます。
重ねておまつりするときは、一番手前に伊勢神宮のお神札、二番目に氏神さま、三番目に崇敬する神社のお神札を納めます。
なお、「竃(かまど)の御札」(いわゆる「荒神札」)は「火除け」の意味で、台所や給湯室など火気と扱う場所に別に「荒神棚(こうじんだな)」を設けて納めるのが一般的ですが、神棚に一緒に納めてしまう場合もあります。


【神宮大麻】


神宮大麻は、天照大御神(あまてらすおおみかみ)をお祀りする伊勢神宮のお神札です。
天照大御神は、日本人に稲を授けてくださった神さまで、古来より皇室の御祖神(みおやがみ)として、そして日本人の総氏神として尊ばれてきました。
神宮大麻は、神宮内で身を浄めた神官や多くの人たちの手によりいくつもの祭儀を経て奉製されます。
まず、奉製を始めることを奉告する「大麻暦奉製始祭」から始まり、お神札の御用材となる木を切り出す際の「大麻用材伐始祭」、週に一度、出来上がったお神札をお祓いする「大麻修祓式」が行われます。
このようにして奉製された神宮大麻は、神職がお祓いのときに使う大麻(おおぬさ)と同じように清浄で、人々が健康で幸福な一年を過ごせるよう祈りが込められています。神宮大麻は毎年、年末になると地域の氏神さまを通して全国の家庭に配られます。


【注連縄の張り方】


注連縄(しめなわ)とは、そこが神聖な場所であることを示すための標識として張られる縄のことで、「締縄」「標縄」などととも表記されます。
注連縄には太さが一定の普通の注連縄の他に、「大根じめ」や「ごぼうじめ」という種類がありますが、一般的に神棚には「大根じめ」や「ごぼうじめ」を用いることが多く、太い方を神棚に向かって右にして張り付ます。なお、注連縄には「紙垂(しで)」と呼ばれる紙片を挟み込みます。「紙垂」は「四手」とも表記し、その折り方には伊勢流、白川流、吉田流などがあります。
余談ですが、相撲の横綱が土俵入りの際、紙垂の付いた注連縄をまわしの上につけています。


【古い神札】


一年間ご加護をいただいたことに感謝し、お世話になった古いお神札は氏神さまにお納めしましょう。神社では、浄火によってお神札を焼納します。
お正月の初詣のときに「古神札焼納」と書かれた場所があったり、地域によっては正月14日頃に「どんど焼き」といわれて、古神札とともにお正月の〆縄飾りや旧年の縁起物を御神火でお焚き上げする行事があります。


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